大学職員ってどんな仕事をしているの?学生対応をするだけの事務職ではありません!

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皆さんは大学職員の仕事はどのようなものだとお考えですか?

キャリアセンターや教務課などの職員が思い浮かびやすいと思いますので、相談や問い合わせなどの学生対応をしてくれる存在なのでしょうか。

もしくは名前のとおり、静かにPCに向かう事務職というイメージでしょうか。

今回は、本当はめちゃくちゃクリエイティブな仕事である大学職員の仕事についてご説明いたします。

メンター
メンター

この記事で大学職員のイメージが変わるかもしれませんよ。

このページでお伝えすること

・学生対応するだけの大学職員はもういらない

・事務処理するだけの大学職員ももういらない

・大学を改革する意思と能力を持つことが必要

従来型の大学職員はもう必要ありません

いきなり厳しい言葉が並んでしまいました。

しかし、大学職員の現状はかなり厳しいものがあり、そして求められるものも増えてきています。大学職員を目指す皆さんは、是非この点を覚えておいていただきたいです。

「従来型」の大学職員というのは、いわゆる窓口で学生対応をする人だったり、前例踏襲で事務処理を淡々と行なっている人のことですね。

あなた
あなた

大学職員ってそういう仕事じゃないの?

確かに、学生から見えている「大学職員像」というのは、こういう感じかも知れませんね。

キャリアセンターで就職相談をしてくれる職員、教務課で履修相談をしてくれる職員、学生部で課外活動の対応をしてくれる職員…

それも大学職員の一つの姿であることは間違いありません。ただし、これは大学職員の仕事の「一部」であると捉えることが重要です。むしろ、学生と接点のない仕事の方が、専任職員としては重要であるといえます。

なんか学生対応楽しそう、学生の話を親身に聞いてあげたい、こういう視点で大学職員を考えている人は、絶対に選考を通過しないので、気をつけてくださいね!

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アドミニストレーター

アドミニストレーターとは、管理者という意味の言葉です。

日本の大学業界では2000年前後に取り沙汰されるようになった概念であり、大学を経営していく主体として、大学職員が能力開発をし、主体的に経営に参画する必要があると考えられるようになりました。

アメリカでは既に馴染みのある概念であったようですが、これを機に、桜美林大学が大学職員向けの研究科である「アドミニストレーター研究科」を設置したのも特筆すべきことです。

このことからもわかるように、学生対応をメインで行い、PCに向かって黙々と作業をする大学職員というイメージは既に古のものになってしまったのです。

サービス業的な仕事ではなく、大学を管理する=経営するために必要な知識やノウハウを身につけ、大学経営の主体として、大学に関わっていくことが、皆さんの目指す大学職員(専任事務職員)であるということです。

メンター
メンター

もちろん学生対応も大切ですが、重要性は低くなってきています。

近年では多様な働き方がありますので、こうした窓口対応や電話の取次といった、昔ながらの仕事は派遣職員や嘱託職員、臨時職員(パート)の方が担うようになってきています。

ある大学では、教務課(学生が履修相談をする部署)の学生対応を全て上記の非専任が行なっているというところもあるぐらいです。その分、専任職員はカリキュラム全体の構成や学部展開などを教員と一緒に創り上げる仕事をしているのです。

もし、「大学職員として学生対応をしたい」というのがメインの志望動機である方は、今後の大学職員には求められていない仕事であるということに留意してください。それよりも、大学を経営していくという大きな夢のある仕事だと捉えていただくと、ワクワクしてきませんか?

大学職員は大学経営の主体

教員との関わりも重要

大学職員というと、学生との接点ばかり考えてしまいますが、本当に重要なのは教員とともに大学を創り上げていくという点です。

先ほど、”大学職員は大学経営の主体”ということをお伝えしました。ところで、大学教員というのはどんな存在だと思いますか?

あなた
あなた

先生だから、授業をする人だよね。

そうですね。

大学教員とは、研究者であり教育者でもある人です。だからこそ、大学の教壇に立って、学生に向けて高等教育というサービスを提供する存在です。また、研究者としてもそれぞれの学問を追究することを生業にしている人たちですね。

大学のトップには学長という人がいたり、各学部にも学部長と呼ばれる人がいて、それぞれの領域を運営しています。しかし考えてみると、彼らは大学経営のプロなのでしょうか。

答えはNOですよね。

繰り返しになりますが、先生というのは、各分野の研究者であって、それを学生に教える教育者なのです。そうすると、やはり大学を経営していくのは、大学組織を運営する知識・ノウハウに精通している大学職員ということになります。

メンター
メンター

大学職員とは本当に重要な仕事なんです。

大学で教鞭を執る大学教員がメインで、大学職員がサブのようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、大学教員は大学経営に関しては素人です。しかし、彼らは大学が提供する教育サービスを担う重要な存在であることは間違いありません。

その教員と力を合わせて、タイヤの両輪として大学を経営していく存在が大学職員といえるのです。だからこそ、教員との関わりは非常に重要であり、新しい価値を創造し、大学を共創するという視点で大学職員の仕事を捉えていきましょう。

\この視点はESにも取り入れよう/

これからは企画型職員の時代

ここまで述べてきましたように、大学職員は従来の「学生対応」「事務手続き」のみをしていく存在ではなくなってしまいました。

そして、大学を取り巻く厳しい環境にあっては、大学を前進させていく新しい大学職員が必要になってきたというのが、ここまでお話しした流れです。

そこで、今後求められる大学職員像を「企画型職員」という言葉でご紹介したいと思います。

メンター
メンター

皆さんはこの「企画型職員」を目指しましょう。

「企画型職員」とは、どんどん新しい価値観を吸収し、それを大学に還元していくことのできる職員のことです。学生対応や事務手続きという誰でもできる仕事に終始するのではなく、大学が前進するためのアクセルとして活躍できる人材を指しています。

この流れは私が勝手に言っているのではなく、文科省としても「SDの義務化」ということで、大学職員の能力開発を義務付けていることからも明らかな時代の変化です。

平成29年4月1日施行となっていますね。

確かに、今まで語られていたような「楽で高給」な大学職員というのは失われつつあると思います。それでも他の企業の待遇と比べれば、まだまだ待遇は良い職業なので、ライフワークバランスを求める方にとっては良い仕事だと思いますよ!

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