当サイトは、新卒で大学職員を目指す方に向けた情報発信をしています。私は人事部門で10,000件以上のESを拝読してきた経験から、これから大学職員を目指す方をサポートしたいと考えて、このサイトを運営しています。
ところで、大学職員てどうやってなるの?という基本的なことをお伝えすべく、このページでは解説をしていきたいと思います。
就活時期や内容など企業と少し違う点もありますよ。
・リクルートサイトへの登録はマスト!
・多くの大学は就活ルール遵守
・国公立大学は全く別物
マイナビやリクナビに即登録
今や就職活動といえばリクルートサイトを活用することは当たり前ですね。
大学職員も例外ではありません。おそらく今時の大学生で、こうしたサイトを使っていない人は皆無だと思いますが、万が一未登録の方は、すぐに登録しましょう!
リクルーター系はどうなんだろう。
そうですね、最近では一緒に就職活動に伴走してくれるダイレクトリクルーティング系のサイトもありますよね。
LINEやメッセージを通じて、適性検査を行なってくれたり、登録者に合った就職先を斡旋してくれるというやつです。
有名なところだと、dodaさんやone careerさんなどですね。以下のサイトでうまく比較がされているので、ご参考まで。
リクルートサイトで情報収集を!
さて、大学職員の就職活動の話に戻りますが、大学職員になる場合には、ダイレクトリクルーティングはオススメできません。
なぜならば、大学側がそもそもそのサービスを採用していないケースが多いからです。
なんで大学業界は使ってないんだろう。
はい、その答えは2つあります。
一つ目は、人気職種で母集団形成に苦労していないからです。
母集団形成とは応募者を集めることですね。
基本的に採用戦略というのは、「質は量が担保する」という考えから、母集団形成をすることで良質な応募者を採用していこうというものです。
わかりやすくいえば、3人採用するのに、10人の応募と100人の応募では、優秀な者を選抜するなら分母が多い方が良いということですね。
この視点から、人気職種である大学職員において、わざわざ一本釣りのダイレクトリクルーティングを活用する必要はなく、むしろマス採用のリクルート採用での一括採用戦略を採るのが自然であるというわけです。
二つ目は、大学職員の新卒採用ではスキル・ノウハウを有する人材ではなく、まっさらな新人を採りたいというメンバーシップ型の典型的職種だからです。
えっと…どういうことだろう。
大まかにいうと、欧米のように腕に覚えのある人を採用して、特定のポストに与えるのではなく、まっさらで素直な新卒を採用して、組織側が能力開発と人員配置していくシステムであるということですね。
※自己紹介ページの後半に若干記載しているので、よければご覧ください!
募集サイトを見ると「専任事務職員」という言葉で新卒が募集されていますね。多くの場合、というか新卒採用の場合はほぼ100%配属先は入社後に分かりますよね。その後、数年で人事異動をしますので、皆さんに配属やポストを選ぶ権利はないはずです。
そうすると、ジョブ型と親和性のあるダイレクトリクルーティングは活用されないんですね。
逆に中途採用では多く用いられる手法ですね。
新卒の場合は、マイナビ・リクナビを使おう!
実質、マイナビ一択
次にリクルートサイトで何を使うかという話ですが、ぶっちゃけマイナビ一択です。
これは採用担当者として、10年間マイナビとリクナビの両方を使ってきた知見からお話しいたします。
皆さんもキャリアイベントか大学からの案内か何かで、リクルートサイトに登録したことと思いますが、多くの場合勧められるのはマイナビではありませんか?
実は掲載企業が圧倒的にマイナビの方が多く、利用者においても約3倍ぐらい差があります。つまり、リクナビを使っている人が30万人いるとすると、マイナビを使っている人は90万人ぐらいいるということですね。
その代わり、リクナビは中途採用に強いです。
マイナビに載っていても、リクナビに載っていないというケースも多々あるため、新卒採用で大学職員を目指す方は、まずマイナビをメインで活用するようにしましょう!
キャリアセンターもあまり役に立たない…
大学職員としてあまり話したくない内容なのですが、大学職員を目指す上ではキャリアセンターはあまり役に立ちません。
むしろ、しっかりしたアドバイスはしてくれないことが多いので、上述のリクルートサイトを使うか、ご自身で情報収集をした方が良いです。
キャリアセンターの人も大学に就職したんじゃないの?
それはそうなんですが、そもそも大学という機関は大学職員を養成する場所じゃないんです。
有為な人材を世の中に輩出していくことが大学の使命ですが、それは学部での教育(法学、経営、工学、etc)を施して、社会の第一線で活躍してほしいわけですよ。
その人材を自組織に抱えてしまうというのは、ちょっとおかしな話なんですね。
語弊を恐れずにもっと踏み込んでいえば、例えば看護学科の学生は看護師になることが想定されていますよね。それなのに大学職員になってしまうのは、変だと思いませんか?
そういうわけで、キャリアセンターが積極的に大学職員への就職を勧めることはあまり合理的でないということになるんです。
就職活動の時期
大学職員の就職活動の時期は、一般的に遅いと言われています。それはなぜでしょうか。
堅い仕事だから?
平たくいえばそうですね。
つまり、まがいなりにも経団連が定める就活ルールを一応は守ろうというのが業界の考えだと思います。大学というのは、キャリアセンターという職業斡旋をしている組織でもあるんですよね。その組織自体の採用で、そもそもルールを守っていないというのも無責任な話なわけです。
とはいえ、今は優秀な人材の奪い合いですので、就活ルールに縛られずに早めの選考やインターンシップでの早期採用をバンバン行なっている大学も出てきました。
余談ですが、この流れは、大学人としては「どうなんだろう」と思いつつ、採用担当者として「しかたないよな」と思えてしまう辛い状況ですね…。
正直どの組織も優秀な人が欲しいですからね…。
少し話がそれました。そういうわけで、大学職員を目指す皆さんは、是非早期に就職活動を開始してください!むしろ今はインターンシップで人材を囲い込んでしまうケースが、大学業界でも見られるようになってきました!
というか、私もインターンシップを試験的に導入した実績もあります。
こちらもマイナビでエントリーや応募ができるので、探してみてください。
それでもご不安な場合には、10,000件以上ESを拝読してきた、私にお任せください!特にインターンシップサポートプランでは、インターン先の選定から提出書類の相談まで幅広く対応いたします!
国公立大学は全く別物
最後に、国公立大学の就職活動についても触れておきたいと思います。
まず国立大学ですが、これは準公務員なので、採用選考は全くの別物です。端的にご説明しますと、公務員試験のように共通の筆記テストを受けた後に、合格者が各大学に面接を受けにいく流れです(官庁訪問みたいな)。
ちなみに正式名称は「国立大学法人等職員」という職種になります。
「等」と入っているのは、必ずしも国立大学だけが就職先なのではなく、国立天文台などもあるからです。
待遇も私大とは全然違うので、国立はオススメできません…。
とはいえ、東京大学、京都大学、東北大学、名古屋大学など、偏差値も高く、研究大学として優秀なところが多い上に、文科省の影響力も私大より大きいため、大学業界に興味がある人や日本の高等教育行政に関心がある人にとっては面白いかもしれませんね。
次に、公立大学ですが、これは国立と私立の間のような感じです。
マイナビなどのサイトで募集しているので、新卒採用では基本的に同じ就職活動をするようになりますが、実は都庁や県庁から出向・人員配置されるケースが多いんですね。
つまり、公務員になりたくて東京都に奉職したのに、東京都立大学に配属になったみたいなパターンですね。国立大学の場合も文科省からの出向が多いのですが、こういうケースでは、国立や公立にプロパーで入った場合に出世できるか微妙なところです。
普通に考えると、部長クラスや役員クラスは文科省や東京都などから派遣されることが容易に想像できますよね。私の知り合い(国立大学職員)も、この人員配置に大きな不満を持っている人がいました。
確かに安定度という意味では、私立大学より国公立大学の方があるかもしれません。しかしながら、待遇は圧倒的に私立大学の方が良いので、このサイトをご覧になっている方は、是非私立大学の方をご検討ください!