皆さんはどのような理由で大学職員を目指していますか?
WLB(ワークライフバランス)が整っているから?社会貢献できそうな職業だから?
様々な理由があると思います。
私は新卒採用で10,000件以上のESを拝読してきましたので、大学職員を目指す理由をたくさん見てきました。その中でも印象に残っているものをいくつかご紹介したいと思います。
ここでは大学職員自体を目指す理由についてお話ししていきます。
・印象に残る志望動機とは
・志望先大学を目指す志望動機との連絡性が必要
印象に残る志望動機
私は10年間人事部門で新卒採用をやってきました。
その間に、買い手市場、コロナ禍、売り手市場と時代の流れは多々ありましたが、印象に残っている志望動機について、その理由とともにご紹介します。
併せてオススメもご紹介しますので、是非参考にしていただけますと幸いです。
大学職員になりたい理由ということかな。
そうです。志望する大学に対する志望動機は別で考える必要がありますので、そちらは以下の記事で確認してみてください!
大きく分けると、自分の人生系、社会貢献系、やりがい系の3つがありますね。
ちなみに、志望動機というのは正直であれば良いというものではないので、ある程度作為的である必要があることは先に述べておきます。
自分の人生系の志望動機
まずご紹介していくのは「自分の人生系」志望動機です。
これはわかりやすいですが、ライフワークバランスが整っていて働きやすい、といったものや自分の成長に繋がる仕事であるといったものですね。
根本的な動機として、自分の人生にプラスになるから、というのがこの志望動機の特徴です。
一番素直な志望動機かな?
確かにそうとも言えますね。
すごいストレートに、「大学職員は大変ではないから」というびっくりしたケースにも遭遇しましたが、あまり直球勝負でいくのはオススメできません。
「自分の人生系」志望動機にも2つのパターンがあって、楽だから、ワークライフバランスが整っているからという安易なものが一つ目です。二つ目は自己の成長というものですね。
もうお分かりのことと思いますが、「自分の人生系」志望動機を使うなら、自己の成長にスポットを当てることがオススメです。
楽だから、というのは正直ですが、聴く側からしたら良くないですよね。
大学職員という仕事は、文字どおり大学という教育機関で働いているので、自分を成長させやすい環境にあると思います。
さらに昨今の環境の変化においては、むしろ成長させ続けていかなければ、大学を支えることはできません。そうしたことから、使うならば「自己の成長」を打ち出していきましょう。
社会貢献系の志望動機
次にご紹介するのは「社会貢献系」の志望動機です。
これは皆さんよく使われているもので、大学で働くことが社会にとって良いこと、教育事業に携わることで社会貢献していきたい、といった類のものですね。
働く上でもこの視点は非常に大切ですよね。
公務員や団体職員でも使えそうだな。
民間企業も社会貢献に十分寄与しているのですが、大学職員や公務員、団体職員といった公益性の高い仕事については、使いやすい動機といえますね。
むしろ、特に志望動機が思い浮かばない(ぶっちゃけ楽そうだから大学職員になりたい)という人においては、この「社会貢献系」の志望動機でいきましょう。
これが無難であり、一番オススメです。
なお、語弊がないようにお伝えしますが、私は「楽そうだから大学職員になりたい」という考えに否定的ではありません。むしろ私もそう思ったからこそ、大学職員になろうと必死に対策をしました。
よければ私の自己紹介もご覧ください。
この「社会貢献系」の志望動機はもっともらしさを出せるので、一番無難な志望動機ではありますが、弱点がないわけではありません。
それは、他の人と差別化をできないということです。
というか、せっかく仕事をするのだから社会貢献したいと思っている人は多いですし、この視点での志望動機はそこまで幅広く考えることができません。
そこは、各大学への志望動機をきっちり仕上げることで対策するしかありませんね。
やりがい系の志望動機
最後にご紹介するのは「やりがい系」の志望動機です。
これは大学職員あるあるといえるものですが、例えば、学生に寄り添いたい、学生の人生を変えたいといったものです。
ある意味、自分の人生系と社会貢献系を合わせたようなものではありますが、大学職員を目指す上で、皆さんが最初に抱くものではないでしょうか?
学生と関わりたいというのは自然な動機だよね。
そうですね。ただ、そこがネックとなるケースがあるんです。
それは、「じゃあ、大学職員じゃなくても良くない?」というツッコミに対して応えられないことですね。
どういうことかというと、学生に寄り添うのであれば、カウンセラーや教員、さらには派遣事務やアルバイトでもできることなんですね。さらに人生を変えるというならば、必ずしも大学職員である必要はないはずです。
さらに専任事務職員(正社員)を目指す上で大切なことがあります。
大学職員とは、ただ学生の相手をしていれば良いという仕事ではないんですね。大学経営を担っていく中核の人材であるからこそ、専任事務職員(正社員)を目指す皆さんは、安易に「学生に寄り添う」とプライヤー目線で考えてはいけません。
もっと大局的に、大学を改善するにはどうしたら良いかという視点で考えていく必要があるのです。
そういう理由から、実はこの「やりがい系」の志望動機はオススメできません。
ただし、例外的に、大学が置かれている厳しい状況を打破するという大きなやりがいについては、非常に好感を持っていただけると思います。
各大学の志望動機との連絡性
次に、皆さんが大学職員を目指す理由とともに、各大学への志望動機との兼ね合いを考える必要があります。
これは就職活動におけるオーソドックスな話題であるため、多くの紙幅を割くことはしませんが、やはり最低限の整合性は合わせた方が良いですね。
それに加えて、その大学ならではの志望動機は必ず用意しなければなりません。
こればかりは、各大学で変える必要がありますので、大学が発信する情報をよくチェックしておきましょう。
情報収集については、以下の記事がオススメです。